2024/12/14
最悪の場合閉鎖することも
人手不足は非常にリスクが大きい
閉鎖のリスク
人手不足が原因で施設が閉鎖に追い込まれることもあります。1人にかかる負担が大きくなり、新人の教育や業務改善まで手が回らなくなってしまいます。そうなるとモチベーションが低下し、離職者が増えます。規模が小さい施設は予算が限られるので、待遇アップも望めません。負担が大きくなったにもかかわらず労働環境は悪化する一方で、待遇も変わらないのであれば、当然ながら労働意欲は低下します。その結果、さらに離職者が増えるといった悪循環に陥り、結果的に閉鎖まで追い込まれてしまいます。
人手不足の施設だけは避けよう
介護事業者は市区町村からの指定をもらう必要があります。指定をもらうためには様々な条件を満たさなければならず、その中には人員基準も含まれます。そのため、常に人手不足の状況は危険です。必要な人員を確保できず、架空の職員を名簿に載せるという不正を行った介護事業者も存在します。人手不足に陥っている施設は、それだけで閉鎖に追い込まれる恐れがあるということを知っておきましょう。また、人手不足は労働環境の悪化を招きます。残業が多く、休暇を取ることもできず、負担は大きくなり、人間関係も悪化します。それが離職につながり、さらなる人手不足に陥るといった負の連鎖が起こるような職場は絶対に避けたいところです。東京都は特に人手不足の施設が多いので、十分に見極めた上で求人に応募しなければなりません。
利用者が不足しているのも危険
職員の人手不足だけでなく、利用者が不足している施設も危険です。常に利用者が不足している施設は、営業力や介護の質、立地、設備などに問題を抱えていることが多いです。収益が少ないので、職員への報酬も少なくなります。また、介護報酬に依存している施設も危険です。収益を安定させるには、介護保険外サービスの提供や他事業の展開などが必要になります。そういった取り組みをしていない施設は、介護報酬改定が行われるごとに経営の見直しをしなければなりません。
常に求人をチェックしておこう
何が理由で人手不足に陥り、閉鎖に追い込まれるかは分かりません。予想していなかった事態に陥る可能性もあります。そのため、東京都で介護職として働く場合は常に転職を視野に入れて、定期的に求人を確認しておく必要があります。普段から、労働時間や年間休日数、給与、各種手当、福利厚生などを含めた求人情報をチェックしておきましょう。そうすれば、いざという時の選択肢の幅を広げられます。市場の動向をチェックしておくことは、実際に転職するかどうかにかかわらず、自身のキャリアにとって非常に重要なことです。